9月定例会閉会
2020年10月06日
鈴木洋一 at 09:56 | 活動
ご報告が遅くなりましたが、9月30日に長野市議会9月定例会が閉会しました。
過日、地元の更北有線放送において、議会報告を録音させていただいた際に作成した原稿を掲載します。
尚、更北有線での放送日は10月7日、昼12時25分から、と再放送で10月8日の朝6時35分からとなります。
市議会議員の鈴木洋一です。
令和元年東日本台風災害から、間もなく1年の節目となります。そして、本格的な台風シーズンを前にしている中、災害に強いまちづくりと、復旧・復興を前に進めるための、具体的な対策が強く求められていると、改めて強く感じているところであります。
加えて、新型コロナウイルス感染防止対策に大変なご苦労をされ、高い意識のもと、ご努力されておりますすべての皆様に敬意と感謝を申し上げます
先日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が、全国の感染状況について「下止まり」しているとの見解を示しましたが、各行政機関には、医療機関、商工農の関係者など、市民の皆様のご協力をいただきながら、新しい生活様式、WITH CORONAのもと感染防止対策が後手に回らないよう、効果的な施策の展開が求められております。
秋から冬にかけて流行が予想されるインフルエンザ対策とともに、新型コロナという見えない脅威に対し、いかに課題を克服し、市民の不安を払拭していくのか、長野市のみならず県や国の底力が問われていると思います。
去る、9月30日、長野市議会9月定例会が閉会しました。9月定例会に上程された一般会計補正予算案をはじめ、条例の改正案などについて審議、採決が行われ、すべての議案に関し、原案通り可決に至りました。
歳出の主な内容は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため、PCR検査センターの運営継続、長野市保健所のPCR検査機器の増設及び新たな「かかりつけ医」でのPCR検査委託等に要する経費8,113万5千円と、7月に発生した集中豪雨等により被災した道路、河川及び廃棄物最終処分場の応急復旧等に要する経費10億7,700万円余り、今後の不測の事態に備え9,800万円を予備費として補充するものであります。
歳入は、国庫支出金で5億1,600万円余、県支出金9,600万円余、臨時財政対策債2億3,200万円余、そして市債4億1,900万余となっており、今回の補正予算は歳入歳出それぞれ13億7,070万8千円で、今年度予算総額は史上最大規模の歳入歳出それぞれ2,240億4,734万9千円となります。
令和2年度の今年度は、これまで、新型コロナウイルス感染症対策として、5月補正予算で9事業393億円1,890万円からはじまり、今定例会の9月補正予算の3事業9,923万5千円まで、合計54事業、476億5,515万8千円が予算化されたことからも、改めて、新型コロナウイルスの脅威を感じます。
そして、令和元年東日本台風(台風第19号)災害関連のうち、損壊家屋等の解体・撤去では、公費解体及び自費解体を併用し進めており、公費解体は8月末までに502件、自費解体は213件の申請を受付けた、とのことです。公費解体と自費解体いずれも申請受付期限を9月30日までとされておりましたが、公費解体については申請期限を来年1月29日まで延長することとなりました。
準半壊以上の住宅修理はこれまで1,158件の申込みがあり、このうち1,020件の修理が完了しており、修理が完了していない住宅については施行状況を聞き取るなど早期完了の支援を行っているところであります。
しかし、解体・撤去については、申請の約半数が未だ、工事に着手できていない状況であり、私が担当する福祉環境委員会の場で、住民により沿い、丁寧な、かつ、早急な対応を強く求めたところです。
以上のように、現在、長野市が直面している課題は多岐に渡っておりますが、特に、災害からの復旧・復興と、新型コロナウイルス対策が大きな柱であることは、言わずもがな、です。
そんな中、私たちは、今、あらゆる事象に対する危機管理体制が問われているのではないか、と考えます。
少し前に発売されたある月刊誌で、ノンフィクション作家の柳田邦男氏が、コロナ対策再検証という観点から、危機管理、とくにリスク分析について、興味深く、大変参考となる論文を発表しておりました。
昨年、12月に中国で新型コロナウイルスと呼ばれる未知の肺炎患者が相次いで発生しましたが、遡ること、およそ8年前の2012年12月、ドイツのロベルト・ゴッホ研究所が、災害や未知のウイルスから国民の命を守る国策を推進するための「リスク分析報告書2012」をまとめ、連邦政府に提出しました。
このリスク分析報告書は、国民の命に深刻な危機をもたらす恐れがあるにもかかわらず、発生確率が低いことなどから、それまで国策の対象にされなかった巨大リスクについて、最先端のシミュレーションを駆使し、リスクが最悪のレベルで現実のものとなった場合に、何が起こるかをリアルに描き出したもの、です。
対象となった巨大リスクの1つは、数百年とか千年に一度という、異常な気温上昇にともなうドイツ山岳部の急激な雪解けによる大洪水で、もう一つは、死亡確率の高い新型のウイルス感染症の発生と、その爆発的な拡大です。
注目すべきは、たとえ発生確率が低くても、いったん、その事態が生じると、多くの人々が命を奪われ、甚大な被害をもたらす可能性がある点について、リスク分析を行い、被害の発生から拡大へのプロセスと拡大要因を具体的に描き出している点です。
その後、ドイツ連邦政府、医学・医療界、民間の研究機関などは、ゴッホ研究所のリスク分析報告書の提言に沿って、未知のウイルス侵入に対する体制整備を進めることとなったわけです。
今から8年前に、ドイツのロベルト・ゴッホ研究所がまとめた、リスク分析報告書2012が果たした役割や価値の大きな、ドイツにおける危機管理体制について、日本全体で学ばなければならないことはいうまでもありませんが、長野市が抱える危機管理を進めていく上で、必要なリスク分析を正確に行い、対応策に関して、具体的な体制整備、必要なインフラ整備を進めていかなければならないと考えます。
昨年度の決算や、先ほど述べた災害からの復旧・復興、そして、コロナ対策、特に、自然災害については、大きな被害を未然に防ぐために、今、何をしなければならないのか、令和元年東日本台風災害の被災地である長野市は、議論を重ね、具体策を講じ、着実に前に進めていかなければならないと考えます。
これからも、この点については、私の最重要テーマに据え、取り組んでまいります。
話は変わりますが、議会改革の取り組みにより、今定例会から、これまで11月中旬から12月末に行われていた、前年度の決算認定についての審議と認定を行う決算特別委員会が今定例会の中で行われました。
この取り組みは、前年度の決算、事業の検証・評価をする中で見えてくる課題等を踏まえ、真に必要な事業な何のか、今後、十分な予算を確保すべき事業や、また、無駄はないのか等、しっかり次年度予算に反映させるためのもので、新たな試みでありました。
詳細は割愛させていただきますが、大きな観点から、昨年度、令和元年度の決算から見えるこれからの長野市の行財政運営について、少し、ご報告させていただきます。
令和元年度の市税収入は、全体で前年度比0.2%増の586憶3,100万円であった一方で、市債発行額は、東日本台風災害による災害復旧債等174億7700万円、市債残高は前年度比で1.5%増の1533億3500万円となりました。
また、自治体が財源不足や緊急の支出が生じた場合に備え「貯金」として積み立てている財政調整基金の取り崩し額は、当初予定していた26億3000万円から約3億円上回る、29憶900万円となり、財政調整基金の目減りが続いております。
更に、平成30年度、22億円であった実質収支額が、令和元年度は2億円へと激減し、また、長野市の財政の硬直化を示す経常収支比率が前年度から2%悪化し、91.8%となり、投資的経費や新規の財政需要等に対応する余地が低くなったことが見て取れます。つまり、多くの市民の皆様から寄せられている要望等にしっかり応えられない、市民生活の利便性の向上や、質の向上に向けた事業の財源、予算確保が今後、困難となり、市民生活への影響が危惧されるところであります。
令和元年度決算から見えてきたのは、長野市は災害からの復旧・復興、そして、新型コロナウイルス対策、加えて、今、直面している人口減少、少子超高齢化社会への対応等、多くの課題を抱えながら、長野市が目指す「幸せ実感都市ながの」のまちづくりを、大変厳しい財政状況下において、進めていかなければならない、ということです。
そうした状況を踏まえ、行政はもちろん、議員として、長野市の現状を、市民の皆様にお伝えしていかなければならない、と思います。しかし、どんな状況であっても、市議会として課題解決に向け、持続可能な、幸せが実感できる長野市とすべく、更に汗をかいていかなければならない、と受け止め、これからも、市議会議員として重責を担いながら必死で努めてまいります。
最後に、今年もあと3か月となりました。時節柄、体調管理には十分に気を付けていただきますことと、台風シーズンを前に、今一度、ご自身の避難行動などをご確認いただき、これまで以上に、命を守る行動につなげていただくことをお願い申し上げますとともに、引き続き、ご指導、ご鞭撻、賜りますよう、よろしくお願いします。
以上です。
過日、地元の更北有線放送において、議会報告を録音させていただいた際に作成した原稿を掲載します。
尚、更北有線での放送日は10月7日、昼12時25分から、と再放送で10月8日の朝6時35分からとなります。
市議会議員の鈴木洋一です。
令和元年東日本台風災害から、間もなく1年の節目となります。そして、本格的な台風シーズンを前にしている中、災害に強いまちづくりと、復旧・復興を前に進めるための、具体的な対策が強く求められていると、改めて強く感じているところであります。
加えて、新型コロナウイルス感染防止対策に大変なご苦労をされ、高い意識のもと、ご努力されておりますすべての皆様に敬意と感謝を申し上げます
先日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が、全国の感染状況について「下止まり」しているとの見解を示しましたが、各行政機関には、医療機関、商工農の関係者など、市民の皆様のご協力をいただきながら、新しい生活様式、WITH CORONAのもと感染防止対策が後手に回らないよう、効果的な施策の展開が求められております。
秋から冬にかけて流行が予想されるインフルエンザ対策とともに、新型コロナという見えない脅威に対し、いかに課題を克服し、市民の不安を払拭していくのか、長野市のみならず県や国の底力が問われていると思います。
去る、9月30日、長野市議会9月定例会が閉会しました。9月定例会に上程された一般会計補正予算案をはじめ、条例の改正案などについて審議、採決が行われ、すべての議案に関し、原案通り可決に至りました。
歳出の主な内容は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るため、PCR検査センターの運営継続、長野市保健所のPCR検査機器の増設及び新たな「かかりつけ医」でのPCR検査委託等に要する経費8,113万5千円と、7月に発生した集中豪雨等により被災した道路、河川及び廃棄物最終処分場の応急復旧等に要する経費10億7,700万円余り、今後の不測の事態に備え9,800万円を予備費として補充するものであります。
歳入は、国庫支出金で5億1,600万円余、県支出金9,600万円余、臨時財政対策債2億3,200万円余、そして市債4億1,900万余となっており、今回の補正予算は歳入歳出それぞれ13億7,070万8千円で、今年度予算総額は史上最大規模の歳入歳出それぞれ2,240億4,734万9千円となります。
令和2年度の今年度は、これまで、新型コロナウイルス感染症対策として、5月補正予算で9事業393億円1,890万円からはじまり、今定例会の9月補正予算の3事業9,923万5千円まで、合計54事業、476億5,515万8千円が予算化されたことからも、改めて、新型コロナウイルスの脅威を感じます。
そして、令和元年東日本台風(台風第19号)災害関連のうち、損壊家屋等の解体・撤去では、公費解体及び自費解体を併用し進めており、公費解体は8月末までに502件、自費解体は213件の申請を受付けた、とのことです。公費解体と自費解体いずれも申請受付期限を9月30日までとされておりましたが、公費解体については申請期限を来年1月29日まで延長することとなりました。
準半壊以上の住宅修理はこれまで1,158件の申込みがあり、このうち1,020件の修理が完了しており、修理が完了していない住宅については施行状況を聞き取るなど早期完了の支援を行っているところであります。
しかし、解体・撤去については、申請の約半数が未だ、工事に着手できていない状況であり、私が担当する福祉環境委員会の場で、住民により沿い、丁寧な、かつ、早急な対応を強く求めたところです。
以上のように、現在、長野市が直面している課題は多岐に渡っておりますが、特に、災害からの復旧・復興と、新型コロナウイルス対策が大きな柱であることは、言わずもがな、です。
そんな中、私たちは、今、あらゆる事象に対する危機管理体制が問われているのではないか、と考えます。
少し前に発売されたある月刊誌で、ノンフィクション作家の柳田邦男氏が、コロナ対策再検証という観点から、危機管理、とくにリスク分析について、興味深く、大変参考となる論文を発表しておりました。
昨年、12月に中国で新型コロナウイルスと呼ばれる未知の肺炎患者が相次いで発生しましたが、遡ること、およそ8年前の2012年12月、ドイツのロベルト・ゴッホ研究所が、災害や未知のウイルスから国民の命を守る国策を推進するための「リスク分析報告書2012」をまとめ、連邦政府に提出しました。
このリスク分析報告書は、国民の命に深刻な危機をもたらす恐れがあるにもかかわらず、発生確率が低いことなどから、それまで国策の対象にされなかった巨大リスクについて、最先端のシミュレーションを駆使し、リスクが最悪のレベルで現実のものとなった場合に、何が起こるかをリアルに描き出したもの、です。
対象となった巨大リスクの1つは、数百年とか千年に一度という、異常な気温上昇にともなうドイツ山岳部の急激な雪解けによる大洪水で、もう一つは、死亡確率の高い新型のウイルス感染症の発生と、その爆発的な拡大です。
注目すべきは、たとえ発生確率が低くても、いったん、その事態が生じると、多くの人々が命を奪われ、甚大な被害をもたらす可能性がある点について、リスク分析を行い、被害の発生から拡大へのプロセスと拡大要因を具体的に描き出している点です。
その後、ドイツ連邦政府、医学・医療界、民間の研究機関などは、ゴッホ研究所のリスク分析報告書の提言に沿って、未知のウイルス侵入に対する体制整備を進めることとなったわけです。
今から8年前に、ドイツのロベルト・ゴッホ研究所がまとめた、リスク分析報告書2012が果たした役割や価値の大きな、ドイツにおける危機管理体制について、日本全体で学ばなければならないことはいうまでもありませんが、長野市が抱える危機管理を進めていく上で、必要なリスク分析を正確に行い、対応策に関して、具体的な体制整備、必要なインフラ整備を進めていかなければならないと考えます。
昨年度の決算や、先ほど述べた災害からの復旧・復興、そして、コロナ対策、特に、自然災害については、大きな被害を未然に防ぐために、今、何をしなければならないのか、令和元年東日本台風災害の被災地である長野市は、議論を重ね、具体策を講じ、着実に前に進めていかなければならないと考えます。
これからも、この点については、私の最重要テーマに据え、取り組んでまいります。
話は変わりますが、議会改革の取り組みにより、今定例会から、これまで11月中旬から12月末に行われていた、前年度の決算認定についての審議と認定を行う決算特別委員会が今定例会の中で行われました。
この取り組みは、前年度の決算、事業の検証・評価をする中で見えてくる課題等を踏まえ、真に必要な事業な何のか、今後、十分な予算を確保すべき事業や、また、無駄はないのか等、しっかり次年度予算に反映させるためのもので、新たな試みでありました。
詳細は割愛させていただきますが、大きな観点から、昨年度、令和元年度の決算から見えるこれからの長野市の行財政運営について、少し、ご報告させていただきます。
令和元年度の市税収入は、全体で前年度比0.2%増の586憶3,100万円であった一方で、市債発行額は、東日本台風災害による災害復旧債等174億7700万円、市債残高は前年度比で1.5%増の1533億3500万円となりました。
また、自治体が財源不足や緊急の支出が生じた場合に備え「貯金」として積み立てている財政調整基金の取り崩し額は、当初予定していた26億3000万円から約3億円上回る、29憶900万円となり、財政調整基金の目減りが続いております。
更に、平成30年度、22億円であった実質収支額が、令和元年度は2億円へと激減し、また、長野市の財政の硬直化を示す経常収支比率が前年度から2%悪化し、91.8%となり、投資的経費や新規の財政需要等に対応する余地が低くなったことが見て取れます。つまり、多くの市民の皆様から寄せられている要望等にしっかり応えられない、市民生活の利便性の向上や、質の向上に向けた事業の財源、予算確保が今後、困難となり、市民生活への影響が危惧されるところであります。
令和元年度決算から見えてきたのは、長野市は災害からの復旧・復興、そして、新型コロナウイルス対策、加えて、今、直面している人口減少、少子超高齢化社会への対応等、多くの課題を抱えながら、長野市が目指す「幸せ実感都市ながの」のまちづくりを、大変厳しい財政状況下において、進めていかなければならない、ということです。
そうした状況を踏まえ、行政はもちろん、議員として、長野市の現状を、市民の皆様にお伝えしていかなければならない、と思います。しかし、どんな状況であっても、市議会として課題解決に向け、持続可能な、幸せが実感できる長野市とすべく、更に汗をかいていかなければならない、と受け止め、これからも、市議会議員として重責を担いながら必死で努めてまいります。
最後に、今年もあと3か月となりました。時節柄、体調管理には十分に気を付けていただきますことと、台風シーズンを前に、今一度、ご自身の避難行動などをご確認いただき、これまで以上に、命を守る行動につなげていただくことをお願い申し上げますとともに、引き続き、ご指導、ご鞭撻、賜りますよう、よろしくお願いします。
以上です。