「新春の集い」で市政報告

鈴木洋一

2020年02月11日 09:26

去る2月9日(日)、朝から降雪があり天候が心配されましたが、後援会主催で「鈴木洋一後援会2020年新春の集い」を開催することができました。その際、毎年、市政報告をさせていただいており、今年は、以下の内容についてお話しさせていただきました。

1.令和元年9月15日執行の市議選について
(1)52名の立候補者で大苦戦、前回選より631票減らすも2,595票をいただき、24位で2期目当選。
(2)現職が大きく票を減らす。平均620票の減、私を含め現職には厳しい選挙であった。

2.台風19号を受けて
(1)令和元年10月12日00時~10月13日24時の降水量
・上流に位置する佐久市(アメダス佐久)で10月12日0時頃から連続的に降雨。
・12日13時から20時にかけて20mm/hを超える強い雨が8時間降り続けた。
・佐久市の12日の降水量は、平成11年8月14日の205mmを大きく上回る303mmを記録。佐久市の南に位置する北相木で観測史上1 位の395mmの記録的降雨となった。
・10/12、21時に佐久市下越(しもごえ)の水位上昇、最高水位4.77mに到達、立ヶ花で13日4時に最高水位12.46m(史上最高)に到達。
・下越(しもごえ)と立ヶ花では約7時間の時間差があるが、長野市から上流部でより多くの雨が大規模な氾濫となった。

(2)課題と対策
①異常気象が常態化していることの共有
・1時間降水量が増加している実態、海水温上昇の実態、長野地域でも気温上昇。
・洪水災害の増加(鬼怒川・常総市以降、毎年)
②今回の雨量と千曲川流量などのデータを共有/
・地域別雨量実績と千曲川の流量実績を確認し、平成26年策定の「信濃川水系河川整備計画」の前提条件を見直す。
   →国土交通省北陸地方整備局(新潟市)は1月10日、台風19号豪雨災害を受け、2020年度中に信濃川(千曲川)水系の河川整備計画を変更する方針を明らかにした。長野、新潟両県の流域自治体と検討を進めている「緊急治水対策プロジェクト」の内容を整備計画に反映させる方針。1/11信毎記事より
③洪水の原因究明と根本的な対策
・決壊の原因は越水によるもの(千曲川堤防調査委員会報告)、鬼怒川、小田川も。
・決壊箇所(穂保)は完成堤防だった。
河道断面の不足、必要な流化断面が確保されていたのか、現状を正確に把握する必要有。
④遊水地・調節池の規模が重要。
・今回の流量の正確な分析に基づき、必要な洪水調節能力を測定しなければならない。
⑤脆弱な堤防が続く村山橋から上流部、長野市南部の河川整備が遅々としている。
更にいえば、現状の堤防であれば、越水による破堤につながりかねない。越水しても内側が崩れない対策など、最新の技術を取り入れるべき。
  
(3)信濃川水系緊急治水対策プロジェクト
国・県・市町村で構成する「信濃川水系緊急治水対策会議(千曲川)」は、2027年度までに取り組む内容として「緊急治水対策プロジェクト」を打ち出したが、住民が抱える不安を解消できるか? 内容の検証と進捗管理が必要。
以下、主な内容
1.被害の軽減に向けた治水対策(河川における対策)
<河川水位を低下させるための取り組み>遊水地等の洪水調整施設の整備、河道掘削等
<浸食対策>護岸・根固工等
<危機管理型ハード対策>堤防決壊までの時間を延ばすための堤防(決壊箇所の現状復旧)
<堤防の強化>浸透対策(鋼矢板など)
<ダム、排水機場の活用>ダムの事前放流

2.地域が連携した浸水被害軽減対策の推進(流域における対策)
<流出抑制>ため池の活用、校庭、水田、公園などでの雨水貯留施設の整備
<内水被害軽減対策>排水機場の整備と耐水化
<復旧支援>防災拠点等の整備

3.減災に向けた更なる取り組みの推進(まちづくり、ソフト対策)
   <防災教育や防災知識の普及>避難確保計画、避難訓練、ハザードマップ

4.令和元年度長野市の予算は史上最高、そして3月定例会に臨む
(1)災害関連にかかわる令和元年度補正予算
・令和2年1月31日付けで市長専決 59億5700万円
・令和元年12月定例会で議決 212億8千万円
・令和元年10月、市長専決 47億7千万円
 ※合計320億円強となり、一般会計は過去最高となる1,864億38、851千円
(令和2年2月6日現在)

(2)長野市議会3月定例会(2/27~3/24)
・通算12回目の登壇(2期目では初登壇)
・これまで取り組んできた「災害に強いまちづくり」の実現に向け、河川整備、特にハード対策を中心に行う予定。
・長野市が主体的に県、国と連携して災害に強いまちづくりに取り組むことが重要。

大勢の皆様に足を運んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。皆様のご期待にお応えすべく、これからも地道に活動してまいります。長野市は復旧・復興の途上にあります。とにかく精一杯取り組んでまいります。




関連記事