台風接近、「空振り」を恐れずに

鈴木洋一

2019年10月12日 07:21

 大きく報道されている台風19号ですが、3連休を前にして各地で新幹線他鉄道の運休や、イベントの中止、延期等、様々な影響がでているようです。行楽シーズンの3連休を楽しみにされていた方々、イベント準備に尽力されていた方々等のお気持ちを察する次第です。
 私も、特に、12日(土)は幾つかの行事への参加を予定しておりましたが、全て延期とのご連絡をいただきました。安全を最優先に考えれば、致し方のないところだと思います。

 ところで、今回、台風19号の接近に伴う報道は、住民に対し効果的な警戒への呼び掛けとなっているのではないか、と感じます。テレビを見ていると、ブルーシート、養生テープが売り切れてしまった、食料品や飲料水などを買い求める方が多くなっている等、備えに対する意識が相当高まっていると思います。これは、昨今の様々な災害からの教訓が踏まえられているともいえます。

 こうした意識の高まりは重要であるとともに、更に言えば、行政から避難指示や避難勧告が自分の住む地域を対象に発令された場合、その指示に従う意識を持つことが市民一人ひとりに求められます。昨年に西日本豪雨等でも、個々の判断により避難が遅れた等、といったことも聞かれました。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/images/arasute_5_min.png
 大事なことは、行政等からの正確な情報伝達と、それを受け取る市民の避難行動への意識です。双方ともに決して「空振り」を恐れることなく躊躇せず行動に移すことが、被害を最小限に抑えることに繋がると考えます。

 

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