悩ましい交通渋滞対策

鈴木洋一

2018年11月20日 20:43

 11月も今日が20日、早いものです。
 本日、昨年設立された「長野市南部地区交通渋滞対策協議会」総会が開催され出席してまいりました。
長野市の南北を結ぶ幹線の交通渋滞の解消を目的として、昨年、市内の南部5地区(更北、川中島、篠ノ井、松代、若穂)の住民自治協議会が共同し、国や県に渋滞解消対策を要望していく、ということで組織されました。
 平成27年度に、県や国交省が実施した全国道路・街路交通情勢調査で、県内の平日昼間12時間(AM7時~PM7時)の交通量では、長野大橋付近が3万9124台で1位と最も多く、次いで、丹波島橋付近が3万7272台で2位ということでした。
 県内で1位、2位という交通量が多い箇所が、私の地元である更北地区にあり、地元の方々はもちろんのこと、長野市南部のみならず北部、更には市外、県外の車両にとっても重要な道路である、ことはいうまでもありません。
 こうした重要な道路であるので慢性的な渋滞が発生することは自然のことかもしれませんが、渋滞の中での車による通勤や移動は、時間的ロス、混雑による精神的ストレス等のデメリットに加え、ランニングコストの発生、事故リスクが付随してきます。
 こうしたことを踏まえ、これまでも永年に亘り渋滞解消に向けた対策が講じられてきたと思いますが、中々、解消の決定的な手段が見いだせていないのが実情であります。
 本協議会以外でも、いくつかの期成同盟会等においても渋滞解消に向けた要望が続けられております。
その一つが料橋である「五輪大橋」の早期無料化の実現であります。しかしながら、無料化に向けては、いくつかの課題があり、その大きなものとして同橋が、道路整備特別措置法に基づき建設され、徴収期間を設け、償還終了後に無料開放されるという前提のものである、ということです。
 こうした大きな課題はあることを考慮しながら、いかにして渋滞解消に向けた取り組みを行っていくのか、方策を見出すことができるのか、大変難しい課題であるわけですが、以前、私も議会で取り上げさせていただいた公共交通機関の利便性向上を整えていくことも必要ではないかと思います。市内の南北の公共交通機関はある程度整備されている現状に比べ、東西を結ぶ路線は十分とはいえません。更に高齢化が進展していく中で、高齢者の移動手段の確保等も考慮すれば、バスやタクシーを如何に活用できるのか、その上で、渋滞解消にどれだけ効果が期待できるのか等、交通事業者とじっくり検討していくことも必要ではないか、と思います。
 「長野市南部地区交通渋滞対策協議会」、これまでの積極的な活動を行っている各種期成同盟等と共に、私も公共交通機関の利用を含め、渋滞解消に向けた取り組みを行ってまいります。



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