森林を守る

鈴木洋一

2016年11月03日 19:34

 昨日、以前、ある方より林道整備に関してお話しをいただき、現地調査してまいりました。すっかり秋の気配の山に入ると、車である程度登っていくことが出来た訳ですが、相当前に整備された痕跡はあるものの法崩れや、未舗装部分がほとんどで産業として林業を営む上で障害となっており整備が必要であります。さすがに、入口付近は良いのですが、上がれば上がるほど状態は厳しくなっておりました。




 林野庁における森林整備事業のあらましでは、「我が国の人工林が利用期を迎える中、森林施業の集約化や路網整備を通じて施業の低コスト化を図りつつ、森林所有者等による適切な森林整備を進めることにより、森林の有する多面的機能の発揮を図りつつ、林業の成長産業化を実現していくことが重要。一方、奥地等の条件不利地や、気象害、鳥獣害等を受けた被害森林のような、林業的な取り組みで対応できない森林については、公的な関与による森林整備を強化することにより、森林の有する多面的機能を確保することが必要です。このため、それぞれの森林整備に対して支援している」としております。

 財政面から早急な対応が出来るのか、これから関係部門とも確認をしなければなりません。1951年に丸太の関税がゼロとなり、外国から木材が輸入されるようになり、木を切り出すの際の費用増で採算が合わなくなったといわれます。この日、見させていただいた森の木も先祖代々受け継がれてきた大切な資源であり、年老いた体でも守り続けている姿には頭が下がります。だからこそ、林野庁のあらましの中でもいっているように、しっかり公的な関与で森林整備を行い、森林の有する多面的機能を確保していかなければなりません。

 

関連記事