9月議会議了まであと1日
長野市議会9月定例会は、明日(9/20)で最終日となります。長野市議会ではこの9月議会が1年間の一区切りとなり、明日は議会人事(副議長選挙や各議員の委員会など)が中心に行われます。この9月議会は私にとって実に良い勉強となり、一般質問に加え、請願不採択に対する反対討論、高揚感を覚える議会となりました。
さて、今議会で専ら議論となったのは、公正取引委員会より談合をしたとして、課徴金納付が命じられた富士通との間で、長野市が指名停止とする直前の7月27日に専決処分とした案件です。「国民健康保険特別会計」に関するシステム改修費用の承認案件に関して、議会初日、質疑の中で明らかになり、以後、大荒れとなったのは、新聞、TV等でもご存知かと思います。
まず、この案件に関して、問題点を質疑の中で明らかとなった訳ですが、私含め殆どの議員が寝耳に水だったと思います。議員として反省しなければならないのは、常日頃からしっかりアンテナを張りながら、情報をしっかり収集し精査をしていかなければならない、ということです。
本会議において、承認案件から急遽、委員会へ付託され、私が所属する福祉環境委員会にて議論の場が移ったわけですが、更に、総務委員会でも激しい議論がなされました。
上述の通り、私自身の調査不足もありますが、議決権を持つ議員の一人として、委員会及び本会議にて、私は“承認せず“の反対票を投じました。
改めて、談合とは報道等を通して「業者同士が前もって話し合いを行い、落札価格を決めてしまう」ことです。
例えばですが、地方自治体がある大型施設を建設する時に、工事費用を少しでも抑えるため、競争入札で最も安い金額を提示した業者に発注しますが、業者側が事前に工事の見積金額を打ち合わせで決めていたとしたら、業者自身が儲かるように費用をコントロールすることができます。やはり、不公平であるし、税金の使われ方とすれば、余計な経費がかかり税金の無駄遣いとなってしまいます。故に、社会的な制裁が科せられ、重大事件として取り扱われるのは当然だと思います。
それが、長野市にて、そうした企業が談合で処分を受けた概ね1か月後に、また、長野市が指名停止を行う4日前に専決を行った、というのは、信義に反すると考えますし、議会側にも専決を行う際にしっかりと事情説明があって然るべきです。税金の使い方、公務員としての倫理感など、今回は今後の長野市行政としての仕事に対する姿勢を正す意味でも、私は反対することに決めた訳です。
そうした非常に重い案件もあり、この9月議会は、私が初当選しこれまで4回目の議会となりますが、緊迫感が更に増し、精神的にも大変なものでした。これは、丁度昨年に選挙で初当選し、議員として1年が経とうとしている中で、少しずつ、議会の中においても物事に対して厳しく接することが出来てきているのだと前向きに捉えております。更に、私が所属する会派の中においても、私以外の全議員が当選3回以上、論客揃いの中であるので、私への厳しい注文も増してきております。有り難いことです。周囲に成長の機会を与えていただいております。2年目を迎えるにあたり、益々自覚を持ち取り組んでいきます。
さて、本日(9/19)、長野市で今年度から始まった「地域発きらめき事業」で、地元更北地区にて『サイクリング自転車貸出事業』開所式が行われ出席してまいりました。
川中島古戦場を訪れる観光客や地域住民その他幅広い利用者にご利用いただき、更北地区内、近隣地区の史跡・名勝を自転車で散策することで公園全体の価値を高め、地域の全体の活性化を図ることを目的としております。史跡公園内に新たに駐輪場が設けられ7台の自転車が待機しております。公園内の食堂龍虎さんに管理を委託しており、1台・4時間・300円となります。丁度、川中島古戦場からホワイトリンクまでサイクリングコース約3km(片道約25分)もあります。また、食堂龍虎さんにはサイクリング事業に合わせ作成された更北史跡マップも置いていると思います。私も寒くなる前に活用したいと思います。
めっきり寒さすら感じる季節となってきました。年月が過ぎるのは早いものですね。
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